意外に思われるかも知れませんが、10年前と比較して、当方によせられる苦情は減りました。年金機構になったからなんでしょうか。でも、年金機構になる少し前から、苦情が減っているように感じます。応対も丁寧になりましたし、普通の役所になった感じがします。

インターネットの普及と社会保険労務士の認知度の向上

 障害年金の請求そのものが増えているのに、苦情が減るのは、理解しにくいのですが、社会保険労務士の認知度が上がり、窓口の説明に納得できない場合は、社会保険労務士に相談に行くとという行動が定着しつつあるのかも知れません。10年前であれば、窓口の説明に納得できないけれど、他に相談に行くところが無い。その窓口で、納得ができるまで、粘らなければならない。何度聞いても納得できないから、いきおい大声を出す。そんな感じだったのでしょうか。今もそんな人がおられるでしょうが、少なくなっていると思います。
 日常的にインターネットを使っている人は、インターネットで調べるでしょう。年金機構のホームページも充実してきましたし、社会保険労務士の存在にもすぐに気がつきます。「納得できる説明があるまで帰らんぞ」と息巻くことは、少なくなりました。

社会保険労務士に相談に行くように誘導してはどうでしょう

 でも、まだ、少数派かも知れませんが、そんな人もいるでしょう。窓口でそんな態度をとられると、他のお客にも迷惑がかかります。どうか、そういう場合は、それとなく、社会保険労務士に相談に行くように誘導してはどうでしょうか。難しいかも知れませんが、そこは知恵の出しどころ。
 面と向かって「社会保険労務士に相談してみては」では、「責任逃れか」と火に油を注ぐことになるかもしれません。フロアーのいたるところ社会保険労務士会のポスターを貼り、相談の机の上にもリーフレットを置く。帰られる際には、さりげなくそのリーフレットを渡す。などなど。子供だましのような姑息な感じがしないでもないですが、やっかいな相談は、社会保険労務士に押し付けるというのも方法です。押し付けられる社会保険労務士はたまったものではありませんが、基本、報酬を得て仕事をしますので、無理なことは無理と言いますし、可能性が低いときは低いといい、そのうえで、どうするかの選択をせまります。年金の窓口で無理と言われ、社会保険労務士にも無理と言われる。その後に、再度、年金の窓口に行くことは無いでしょう。1か所だけから無理と言われるから、そんなことはないと言い張るのです。2か所、場合によっては3か所ぐらいから、無理と言われると、さすがに、納得します。
 社会保険労務士を案内したからといって、ただちに問題になることはないでしょう。あくまでも、選択肢の一つととして案内するだけです。強制する訳でもなく、門前払いにする訳でも、責任逃れでもありません。無資格者を案内するのではありません。国家資格者を案内するのです。

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