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 障害年金の請求をしたが不支給になった、予想よりも軽い等級に認定された、遡及(さかのぼり)が認められなかった、あるいは、障害年金を受給していたが支給停止になった、軽い等級になった。これらの決定に納得ができない場合、不服申立(審査請求・再審査請求)ができます。  苦労して障害年金を請求したのに、結果は不支給。あなたはどうしますか?

  • ・ そのまま泣き寝入り
  • ・ 年金事務所や市(区)役所や町村役場に苦情を言いに行く
  • ・ 医師や病院の相談員に苦情を言いに行く

それで、何か解決するでしょうか。年金が支給されるようになるでしょうか?

何も解決しません。年金も支給されません。

「国(役所)が決定したことだから、九部九厘、間違いはないと思う。ただ、納得できないから文句を言いに行っただけ。 誰かに話を聞いてもらわないと、この腹立たしさはおさまらない、だから、話をしに行った。でも、本音のところでは、多分、無理かなと思っている。」

 このような話をよく聞きます。

「国の決定に99%、間違いは無い」。そのとおりでしょう。でも、国の決定に1%の間違いがあるのです。あなたが、その1%に該当したのかも知れません。不満を口にするだけでは、何の解決にもなりません。よっぽどの単純なミスであれば、年金事務所に苦情を言いに行けば、処分が変更される場合もありますが、ほとんどの場合、あなたの文句は単なる相談扱いです。決定に不服がある場合のほとんどは、審査請求をするしかありません。

ただ、この審査請求が一筋縄でいきません。

すでに、診断書や申立書を提出しての結果ですから。

  • ・ いったい何を提出すれば良いのか?
  • ・ 再度、診断書を提出するのか?診断書は無しでも良いのか?
  • ・ 審査請求書には何を書くのか?どのように書くのか?

 年金の請求のときには、役所の指示通り書類をそろえて提出すれば済みますが、審査請求となると、「審査請求書」という用紙はあるものの、添付資料についての指示はなく、病歴申立書のような用紙もありません。どのような資料を出せば効果があるのか、どのような内容を申し立てれば効果があるのか、これらの理解が無ければ、審査請求で認められる可能性はかなり低いと言わざるを得ません。

 通常の請求は、役所の指示もあり、病院の相談員も手伝うでしょう。社会保険労務士に頼まなくても請求できると思います。しかし、

審査請求だけは、社会保険労務士に依頼したほうが無難です。

ほとんどの人にとって、初めての経験でしょう。審査請求をした方が良いのか、無駄なのか、審査請求をする場合、何をどうすれば良いのか?調べているうちに、考えているうちに、どんどん日が過ぎてしまいます。審査請求には期限があります。社会保険労務士選びに時間・労力を割いた方が効率的です。

社会保険労務士選びについて

 初回相談を無料にしている社会保険労務士に相談するのも方法です。ただし、「無料相談」を受けると、そのまま、その社会保険労務士に業務を依頼してしまう雰囲気になることが多いので、事前に、社会保険労務士の着手金や成功報酬などを確認して、業務を依頼しても良いと思えるような社会保険労務士に、相談されるようにしたほうが良いでしょう。

 すでに通常の請求時から社会保険労務士に依頼されていた人は、そのまま、その社会保険労務士に依頼されたほうが無難です。その社会保険労務士は不支給の理由も理解されているので、スムーズです。ただし、不支給になったことで、態度が変わったり、審査請求を行うに当たって、再度、高額な着手金を請求されたり、成功報酬が大幅に増額になったりするのであれば、他の社会保険労務士に変えることを検討されても良いでしょう。

一般的な社会保険労務士の費用相場

 最近は、障害年金の請求を業務の一つにしている社会保険労務士が増えています。コンサルタント会社の支援を受ける社会保険労務士も増えています。ネットで検索すれば、多くの社会保険労務士が見つかります。

 コンサルタント会社の支援を受ける社会保険労務士の費用は、ほぼ共通です。その他の社会保険労務士の費用はさまざまですが、通常の請求であれば、おおむね相場ができています。通常の請求は、着手金0円~3万円、成功報酬1か月分~3か月分または初回振込み額の10%というのが相場です。

 費用が安い社会保険労務士は、診断書の内容に関与しなかったり、診断書の入手や、面談、日当、交通費などを別途請求されたりすることが多く、実際の業務量に応じた費用という面で比較すると、その差は、かなり縮まります。  したがって、信頼できるか、誠実か、丁寧か、といった観点で選ばれると良いと思います。これら、信頼、誠実、丁寧などは、実際に会わないとわかりにくいので、できれば近くの社会保険労務士が良いということになります。

審査請求の費用相場

 しかし、審査請求となると、報酬の差が非常に大きく、まだまだ相場ができていません。コンサルタント会社の支援を受ける社会保険労務士でも報酬はさまざまです。したがって、報酬の比較・確認も、重要です。着手金0円のところも探せばあるでしょうが、かなり少数です。ほとんどは、3万円~10万円です。  成功報酬も、通常の請求より高額で、差も大きいです。初回振込み額の15%~20%が一般的です。確かに、審査請求でも業務量の違いはあるのですが、通常の請求に比べると、行う業務には、それほど差はありません。

 では、なぜ、高額で差が大きくなるのでしょう?
 一つには、やはり、審査請求は難しく、成功報酬を得られる可能性が低いことが挙げられます。例えば、着手金0円にして依頼が殺到すると、事務所の運営に支障が出ます。普通に考えると、依頼のほとんどは、報酬をいただけないことになりますから、よほどのことが無い限り、着手金0円を謳い文句にすることはできません。また、審査請求の経験の少ない社会保険労務士は、審査請求を行うために、かなりの労力・時間を費やすことになり、労力に見合った報酬を求めると、どうしても高額になるものと思われます。役所に物申すということは、社会保険労務士にとっても負担です。ある程度の報酬が見込めないと、依頼を受けにくいものです。

社会保険労務士選びのポイント

 報酬の多い少ないで、社会保険労務士選びをするのは少々危険ですが、実績や経験などは社会保険労務士の自己申告なので、本当か否かを確かめる術はありません。具体的な数字や事例を挙げている先生は信用できると思いますがが、それでも信用できると思うにとどまります。守秘義務もあるので、確認はできません。

 強いて言うと、NPO法人障害年金支援ネットワークが紹介する社会保険労務士であれば、少なくとも不誠実な人に当たることはありません。不誠実な対応をすれば、当然、障害年金支援ネットワークにも苦情が寄せられるので、そのようなことは起こりにくい仕組みです。もちろん、障害年金支援ネットワークの会員以外でも、障害年金に精通した社会保険労務士はおられると思いますが、どの社会保険労務士が良いのかを見極めるのは難しいだろうと思います。

審査請求の際の社会保険労務士選びのポイント

  • 1.費用については、着手金+成功報酬のトータルで検討し、審査請求は認められない可能性が高いことを考慮して判断するのが望ましい。
  • 2.社会保険労務士のホームページでの「実績・経験」などは信用はできるが、あくまでも自己申告で、確かめる術がないことを考慮する。
  • 3.初回無料相談を受けると、そのまま契約してしまうことが多い。必ず、事前に報酬などを確認してから、相談する。

審査請求・再審査請求の代理

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